大阪市福島区のローカルブログ「福島区在住」

松本病院の医療法人友愛会が民事再生手続開始。ヤフーのトップニュースにも

あまり社会性のある記事は取り上げないようにしているのですが、話題になっているようなので一応記事としてかいておきたいと思います。

帝国データバンクによると、福島区の松本病院を運営する医療法人友愛会が2021年8月26日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請したとのこと。速報記事の中には原因のひとつとして「コロナによって外来患者数が一層落ち込んだ」とも書いており、これが過大解釈されてニュースサイトには「コロナが原因で病院が潰れた」と報道されています。しかし、当院は8月28日にウェブサイトにて「そのような事実はない」と表明。原因は「過去の設備投資に伴う過大な有利子負債の負担など、ひとえに当法人経営の稚拙さに起因するもの」としています。帝国データバンクの速報もよく読めば、過去の設備投資が重荷となり資金繰りに悪化と書かれているのですが、ニュース的にはコロナに絡めたかったのでしょうかね。あと、松本病院は閉院したわけではなく、事業譲渡などを踏まえて事業再生を果たすことになりますのでお間違いなく。

個人的に松本病院を利用したことは一度もないのですが、そういうえば福島区もずいぶんと病院が増えたなぁという印象もあったので、すこし調べてみることにしました。データ元はみんな大好き「政府統計の医療施設調査」。

2009年10月1日時点での福島区内一般診療所数は87所、これに対し2019年同月は97所。歯科診療所数は61所から64所。この10年間の増加にしては意外に少ないと感じてしまいますね。2019年度の全国的な増減を見ると、一般診療所は7768開設されたのに対し 6982廃止となっているので、だいたい同じくらいの数の診療所が増えては消えるイメージになります。つまり福島区内で言えば10年間で20くらいの診療所が増えたイメージ。だいたい感覚的には一致してる気がしますね。2020年の結果はまだなのですが、まだまだ増えている印象はあります。

診療所が増えたことで選択できるようになり、子供はここの病院、この症状はこっちの病院と選べるようになりました。休日夜間祝日などにも対応してくれるところもあって選択肢の多さには喜べる一方、患者の取り合いになっているのでは?と危惧してしまいます。病気にならないことが一番ではあるのですが。

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