大阪市福島区のローカルブログ「福島区在住」

独自アンケート調査「そよら海老江に何が出来て欲しい?」結果を発表します

2023年10月時点のそよら海老江。空き店舗が目立つ。

2020年3月、大阪市福島区海老江に開業した「そよら海老」。都市型ショッピングセンター「そよら」の一号店として注目されていましたが、専門店街の閉店や店の入れ替えが頻繁にある状態が続いていました。2022年にはリニューアルと銘打ちスターバックスやバーガーキングがオープンしたものの、今でも空き店舗が目立つ状態となっています。一体何が悪いのか。お店のラインアップ? 立地? それともコロナの影響? 他のそよらと比べ、海老江の売り場面積は一番小さいのですが、それも影響している?

福島区やその周辺に住む方がそよら海老江にいったい何を求めているのか、当ブログが独自アンケート「そよら海老江に何が出来て欲しい?」を実施することにしました。そこから見えてきた福島区民の願いとは。

アンケート概要と集計方式

2023年10月1日~10月13日かけて、当ブログに訪れた方、X(旧Twitter)で呼びかけ。googleフォームの自由項目に意見を記入していただきました。回答数は158件(一人で複数回の回答も含みます)。

自由項目に書かれたお店の名前を集計。名前がない(例 子供服/居酒屋/喫茶店 など)場合は別項目で集計しています。頂いた意見は読みやすいように加工している場合もあります。

手動集計ですので、漏れや意図違いなどご容赦ください。想定外に集まりすぎました……。

なおこのアンケートは同ブログが独自で行ったものであり、そよら海老江・イオンスタイル海老江ならびに運営企業とは全く関係がございません。

生活篇

クリックで拡大

1位 ユニクロ(3位 GU)

そよら海老江に出来て欲しいお店第1位は「ユニクロ」でした。同ファーストリテイリングが運営する格安ブランド「GU」は3位にランクイン。

『(そよら海老江には)百均、習い事関連、サービスがあるのであとは衣服』『梅田・心斎橋にもあるが、子供連れでは行きにくい』『店舗受け取り(送料無料)が近所でできると助かる』『ベビーキッズ用品を買いたい』『キッズ重視で』などの意見がありました。特に子供・ベビー向けを必要としている声が多かったのが特徴的です。

かつて阪神線野田駅構内の野田アプラに「ユニクロ 野田アプラ店」がありましたが、2014年8月に撤退済み(現在はツルハドラッグ 野田阪神アプラ店の場所)。当時のユニクロはエアリズムやヒートテックなどが有名で、フリースなど家の中で着るものが主力商品だった記憶があります。品揃えもそこまで多くなく、上記商品や下着や靴下と言った消耗品が中心で、子供向けも少なかった(たぶん無かった)です。

もしまたユニクロができるなら違ったラインアップになりそうです。特に子供向けは必須でしょう。

2位 無印良品(MUJIcom)

『日用品を買いたい』『無印って、あるとつい入ってしまって何かしら買ってしまうし、若者やママ層にフックしそう』『冷凍食品を扱う無印』『近くにあって損なし』『できれば野田阪神のウイステに無印が欲しい』といった意見が集まった無印良品。

無印には、500坪~2000坪で展開する大規模店「無印良品」、駅ビル立地を中心に展開する「MUJIcom」があり、そよら海老江には坪数や立地的には難しそうです。しかしながら、2022年から新形態として始まった「無印良品500」であれば可能性は十分にありそうです。「無印良品500」は、500円以下の日用品を集めた暮らしの専門店。全国でもまだ30店舗ほどしかありませんが、年20件を目安に展開予定。

近年ではコンビニのローソンが無印良品の商品を取り扱い始めており、菓子類や食品系レトルトなどが買えるようになっています(ファミマとは提携解消しています)。ご意見にあったように、何ともなしにふらっと訪れて買い物をしたいのが無印の魅力なので、ぜひ店舗としてそよら海老江にほしいですね。

4位 本屋・図書館

本屋・図書館とまとめての数になりますが、4位にランクインしました。以前から私も気になっていた本屋の少なさは、福島区民も同様に感じていたようです。阪神線野田駅構内に「ブックファースト 野田アプラ店」ができてからはマシになりましたが、『ブックファーストでは物足りない』『欲しい絵本が無かった』といった意見も。

本屋の閉店は近年話題となり、過去二十年間では半分に減ったというデータもある一方、小さな書店が増えつつあるニュースもあります。本屋だけでは収益にならないのか、カフェ併設となっているお店も見かけるようになりました。『カフェ併設のTSUTAYA書店(がほしい)』という意見もあったように、新しい形の本屋がそよら海老江には適しているかもしれません。

5位 ドラッグストア

駅周辺にはあるものの、少し離れると全くないドラッグストアが5位に。14位にはダイコクドラッグの名前も。ドラッグストアは郊外だと大型店も多いため、そよら海老江に限らず、海老江8丁目の大きな空き地に誘致とかできればいいのにと思います。

その他

店名などがバラつきましたが、幼児・子供用品店の「バースデー」「西松屋」「子供用品全般」の意見も多数あり、合わせると上位に食い込みます。1位のユニクロなどもそうでしたが、やはり子供向けのお店が求められていそうです。

「3COINS(スリーコインズ)」を始めとした雑貨店の名前もちらほらと。「オーサムストア」は私も好きで、イオンモール堺北花田まで行ってますがめっちゃ遠いので近くに欲しいです。

その他にも映画館やスーパー銭湯といったさまざなま意見を頂きました。

飲食店篇

クリックで拡大

1位 サイゼリヤ

福島区としては阪急オアシス福島玉川店2階に「サイゼリヤ オアシス玉川駅前店」がありますが、そよらにも出来て欲しいという声が多数寄せられました。福島区北部には鷺洲に「ステーキガスト鷺洲店」がありましたが、惜しまれつつも2022年11月15日で閉店。ファミレス・ロスとなった様子です。

同じそよらの「そよら上飯田」「そよら武蔵狭山」にはサイゼリヤがあるため、現実味はありそうです。

2位 コメダ珈琲店

メニューの何もかもボリュームが大きいとして有名なコメダ珈琲店が2位。同じカフェ店としてスタ-バックスが既存ですが、全く客層は違うと思われます。

コメダ珈琲店はイオンモール大阪ドームシティ内やライフ八戸ノ里店内といった、スーパー併設として出店するケースもあるため、可能性はありそう。

同じそよらの「そよら上飯田」では、隣接してコメダ珈琲店ブランドの「おかげ庵」もあります。

同数 3位 サーティワンアイスクリーム

アイスクリームチェーン店の「サーティワンアイスクリーム」が3位にランクイン。別記事でもお伝えしましたが、JR環状線野田駅に「サーティワンアイスクリーム ビエラ野田店」ができる情報も出ています。同じ地域に2店舗もできる可能性はかなり低そうですが、めちゃくちゃ繁盛すれば夢ではない?

同数 3位 ファミレス(無記名)

こちらは店名ではなく、ファミレス全般がほしいという意見だけですが、それでも3位に食い込みました。

『ベビー向けのイベント頻繁にしてる割にゆっくり過ごせる大型店がない』『塾終わり待ちママたちも助かりそう』『ファミレス等の子連れokなお店』

既存店でも子供ウェルカムのお店はありましたが、『子供向けメニューは少ない』『価格が高めで気軽に利用できる感じじゃなかった』とのご意見も。やはりチェーン店しか勝たんということでしょうか。

5位 ガスト

1位のサイゼリヤに続いてファミリーレストランのガストがランクイン。福島区内には「ガスト野田阪神店」もありますが、『遠いから』『夕食時には混雑している』といった理由がありました。やはりステーキガストが無くなってしまったのが痛手でした。

その他

パン屋(7位)

『以前パン屋があったが無くなってしまったので日用的に使えるパン屋さんが欲しい』『Rベーカーが懐かしい』『美味しいパンを手軽に買いたい。焼きたてパンが買えて、イートインできたらうれしい』『美味しいパン屋さん』と、パン屋熱望の声も多数。福島区には「和(なごみ)」「THE MILL」「トゥール・ド・フランス」「パネ・ポルチーニ」などのパン屋も多く、意外に福島区民はパン好きだった?

びっくりドンキー(8位)

福島区の近隣店としては「びっくりドンキー 梅田東店」があり、個人的には京セラドームの横にある「びっくりドンキー フォレオ大阪ドームシティ店」によく行くのですが、どちらもまあまあ遠い。

フォレオには、ユニクロやしまむら、アベイル、サイゼリヤ、西松屋などが詰まっており、もしかしてそよら海老江にほしいのはフォレオそのものだった?という感じがしないでもないです。

シャトレーゼ(10位)

人気のスイーツ店「シャトレーゼ」。大阪・梅田近辺には全く無く、一番近いところでもなんばや江坂・守口などになってしまいます。「そよら東岸和田」には別棟にシャトレーゼがあるため、可能性はありそう。

その他少数意見

スープストックトーキョー『女性や主婦が大好き、離乳食無料で出してくれる』/一風堂『この辺にラーメン屋がない』/五右衛門『間違いない』

『「ご飯」が食べられる店舗が少ない』といったご意見もあり、大戸屋、王将などの白飯系定食屋を求める声も多数ありました。

そよら海老江の総合的なご意見

『お洒落を求めるより、家族向けがありがたい』『そもそもレクサスと土地分け合って規模が小さくなったのも衰退の要因』『駐輪場のアプローチを何とかしてもらわないと使いづらい』『規模が中途半端』『そよらに高いものや珍しいものは求めていない』

概ね、チェーン店や有名店が入って欲しいという意見が大多数でしたが、『周りの住人のターゲットにするのはもうやめて、関西で1番カフェのお店が集まるコンセプトにして欲しい』『大規模チェーンじゃなく、個性的なお店が入って欲しい』『2階はアクセスが悪いのでチェーン店は不向き』といった意見も。

『スタバとキャンドゥができて揃っている気がします』と、現状でもある程度満足している声もありました。

近くにあるイオンスタイル野田阪神・ウイステとどう役割を分けるのも課題。『野田阪神のイオンと合体してほしい』という意見もありました。

データで見る福島区の現状

大阪市オープンデータ「区別推計人口・世帯数」を当ブログが加工したもの

福島区の人口・世帯数は1995年以降右肩上がりになっています。しかしここ一・二年は人口数8万人付近で上昇が緩やかになっています。福島区のキャパシティの問題なのか、コロナが影響しているのか、はたまた地価の上昇による家賃への影響なのか。直近の動向はよく観察しておく必要がありそうです。

大阪市オープンデータ「年齢別推計人口【各歳別】」を当ブログが加工したもの

福島区住人の年齢別グラフでは、25歳~55歳の男女がボリュームゾーンであることがわかります。いわゆるファミリー層にあたりますが、シングルも多い年代。お店もファミリー層狙いだけではなく、シングル層も狙った展開が必要かもしれません。それこそスタバが出来たのは狙い通りだったのではないでしょうか。

子供の数も0歳に近づくに連れ増えているのも福島区の特徴。通常は0~4歳層が一番少ないグラフになり、他の区では浪速区でも同現象になっていました。子供がいる家庭が引っ越してきたり、福島区内で子供が生まれたなどが考えられ、これからは子供や子育てが福島区のキーワードとなりそうです。

さいごに

150件以上のご意見を頂戴し(個人ブログで集まる数じゃねえ)、福島区民のそよら海老江に対する考えがあらわとなった本調査。欲しいお店や意見を集約すると、やはり住人の意向とマッチしていなかったのではと強く感じました。そして皆様の福島区に対するハートもひしひしと感じました。熱いぜ。

今回はお店に関するアンケートに絞りましたが、そよら海老江に関しては歩道の自転車放置や東側・南側からのアクセスのしにくさ、駐車場はそもそも必要なのか、2階には雨にエスカレーターで打たれながら行く問題などがあり、課題が山積みです。とはいえ一企業だけを責めるのも酷な話で、街づくりを行うべき区や市がなんとかするべき事項も多くあると思います。

関係者の方にこの声が届き、より魅力的なエリアになることを願っています。

今回頂いたアンケート内容はこの場限りとし、どこにも提供しないことをお約束します。本当に多数のご意見ありがとうございました。また、当ブログへの感想も多くお寄せ頂きありがとうございました。

また何かこういったアンケート企画はやりたいと思います。

古い記事

新しい記事