堂島大橋のそばにある、近代建築の莫大小(メリヤス)会館が2022年7月31日をもって閉館。掲示によると、1929年に竣工し、1945年から77年にわたってテナントとして営業されていたそうです。福島区に残る数少ない名建築物のひとつだけに、この閉館はとても残念です。
告知では解体と明言されてませんが、入居されていた方の情報によると老朽化と耐震性の問題から、取り壊しが予定されているそうです。
現実的には致し方なしと思いつつも、町から古き良き建物が無くなってしまうのは、利用が少なかったとしても悲しいものです。海老江にあった大日本住友製薬記念館や、下福島公園にあった日本紡績工場のレンガ塀、入ったこともないレトロな喫茶店、町工場、名もなき長屋……そうやって福島区の街並みからひっそりと無くなり、今は跡形もなくなってしまったものがたくさんあります。
プライバシーの観点から公開していない写真も多数あります。微力ながらも記録として残し、それが近い将来、どこかのだれかの思い出になることがあればいいなと思っています。